ソニーα9がカメラグランプリ2018大賞を受賞したが、ミラーレスカメラとしては2016のソニーα7RII、2017のオリンパスOM-D E-M1 MarkIIに続いて3年連続である。その前は2015がキヤノンEOS 7D MarkII、2014がニコンDf、2013がソニーCybershot DSC-RX1、2012がニコンD800、2011がペンタックス645D、そして2010がオリンパスPEN E-P1(ミラーレスカメラとしては初めてのカメラグランプリ大賞受賞)である。これ以前もほとんどが一眼レフであったのだが、ここ3年はミラーレスカメラというのが現在のレンズ交換式デジタルカメラの傾向を明確に示している。ただ、売れ筋から言うと、現在はソニーα7IIIがリードしているが、一眼レフもニコンD850なども売れている。そして台数ベースで言うと、キヤノンEOS Kissシリーズが相変わらず売れているのが現状だ。つまり、ミラーレスカメラが売れているのは、ソニーα7IIIの値ごろ感がベースにあると見られる。α9はその技術の先進性をカメラグランプリでも讃えられているが、金額ベースでも、台数ベースでもベストセラーではないのである。ミラーレスカメラが一眼レフよりも金額ベース、台数ベースで追い抜くかどうかは、あと数年待ってみないと結論が出せないと言える。
JPEG撮って出し。ペンタックスK10D、FA 50ミリF1.4、絞りF2.8、絞り優先AE、AWB、ISO200。