ニコンD850に搭載されている裏面照射型CMOSイメージセンサーは一時TowerJazz製と言われてきたが、ソニー製であることが確定した。D850を分解し、センサー裏面の刻印をチェックしたところ、IMX309AQJというソニー独自の型番が見つかったからだ。ニコンはこのセンサーを「独自設計」としているが、ニコンの論理設計に基づいてソニーが回路設計および製造をしたと見られる。TowerJazz製と言われた理由は、同社が中国長春のYuan Cheng Microelectronics Technologyと協業し、裏面照射型CMOSセンサー技術をTowerJazzのセンサーに適用できることになったということ。そして、TowerJazzが「大手の一眼レフメーカーの注文も受けている」というアナウンスをしたためだ。さらに、C850の裏面照射型CMOSイメージセンサーは4575万画素と、ソニーα7RIIIの4240万画素と画素数が異なることも、ソニー製ではないという風説の根拠になっていた。しかし、IMXから始まる型番はソニー製のCMOSイメージセンサーであることを示していて、D850専用にカスタムメイドされたものと推測される。ただし、ネットで公開された画像が信頼できるという前提であり、画像がフェイクの可能性も残っている。フェイクだった場合、D850の製造メーカーはD3などと同様にルネサスセミコンダクターマニュファクチャリングである可能性も残っている。私感としては、TowerJazzよりもルネサスの可能性が高いと思う。
シグマはソニーEマウント用のシグマ20ミリF1.4 DG HSM | Artを6月22日に発売する。価格は15万円(税別)。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 5D MarkII、EF 24-105ミリF4L、絞りF4、絞り優先AE、AWB、ISO400。