CIPAがデジタルスチルカメラ生産出荷実績表の2018年5月分を発表した。総出荷では、一眼レフが金額ベースで前月比97.4%を維持したのに対して、ノンレフレックス(ミラーレス)は前月比68.6%と落ち込んだ。総出荷は金額ベースで一眼レフが277億7471万4000円、ミラーレスが195億1976万6000円とかなり差がある。台数ベースでは一眼レフが62万6138台と前月比101.2%と好調だったのに対して、ミラーレスは38万3639台と前月比84.6%にとどまった。これをあえて分析してみると、3月末にはソニーα7IIIが発売され、キヤノンEOS Mも発売された。このため、4月の実績はこの2機種が牽引し、とくにα7IIIが金額ベースの上昇に貢献したと見られる。しかし、5月はα7IIIが4月のようには売れなかったのがおもな原因と考えられる。それでも台数ベースで前月比86%を維持したのはEOS Mが相変わらず好調だったためだろう。一眼レフが金額ベース、台数ベースとも好調だったのは、相変わらずニコンD850が売れていることが金額ベースに大きく貢献し、台数ベースではキヤノンEOS Kiss X9、X9iが相変わらず売り上げ上位を独占しているからだろう。今後、一眼レフとミラーレスカメラの総出荷がどのように推移していくか注目されるところである。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 5D、EF 24-105ミリF4L、絞りF5.6、絞り優先AE、AWB、ISO100。