全国のカメラ店や量販店のPOSデータをもとに独自の集計をしているBCNの2018年上半期(1-6月)の台数ベースシェアのNo.1メーカーが発表された。それによると、一眼レフではキヤノンが58.9%でトップ、ミラーレスでも30.1%で首位だった。交換レンズでもキヤノンが20.7%でNo.1、レンズ一体型デジタルカメラではニコンが31%でトップになった。一眼レフでキヤノンが首位なのは長年続いている傾向で、EOS Kissシリーズが強いからだろう。しかし、ミラーレスカメラではオリンパスが2017年27.7%でトップだったのに、2018年上半期で逆転したのはキヤノンがEOS Kiss Mを投入したのに対し、オリンパスは新製品がなかったのが大きな理由だろう。なお、BCN調査対象にはヨドバシカメラ、山田電機、カメラのキタムラ、マップカメラなどは入っていない。ただし、ビックカメラ、アマゾンジャパン、ケーズデンキ、コジマ、ベスト電器、ナニワ商会などは入っていて、データの信頼性(偏りのなさ)はかなり高いと言える。
旧聞になるが、日本経済新聞の調べによると、2017年の全世界での台数シェアでは、レンズ交換式カメラでキヤノンが49.1%、ニコンが24.9%、ソニーが13.3%、デジタルカメラ全体でもキヤノンが43.4%、ニコンが25.7%、ソニーが20%と3強時代になっている。ただし、前年比の伸び率はレンズ交換式カメラがマイナス9.9%、デジタルカメラ全体がマイナス21.4%と長期低落傾向にあるのが懸念材料である。なお、CMOSセンサーは前年比23.6%と続伸していて、そのベスト3はソニー52.2%、サムスン19.1%、オムニビジョンが11.4%(イギリスのIHSマークイット調べ)であり、ソニーが圧倒的なシェアを占めている。これはもちろん、デジタルカメラだけでなく、車載カメラ、産業用、医療用、科学技術用などの全分野で伸びていて、とくに車載カメラでソニーはトヨタを含めて圧倒的なシェアを持っている。この分野は今後も伸びが期待されている。
追記 リコーイメージングは7月20日発売のHDペンタックス-D FA★50ミリF1.4 SDM AWの品不足が予想されるとアナウンスした。想定を上回る予約が入ったためという。価格は17万円(税別)。
JPEG撮って出し。ソニーα100、18-50ミリF3.5-5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、AWB、ISO100。