CFA(CFアソシエーション)が2018年1月に策定したCFexpress 1.0はXQDの上位互換記録メディアであり、XQDと同じPCIexpressインターフェースを採用しながら、より高速転送、より大容量化を目指している。2018年4月にはNAB2018で旧Lexarの技術者と経営者が再建したProGrade Digitalが初めてCFexpress1.0の仕様に沿った製品を展示した。容量は1TB、転送速度は400MB/秒を超える。XQDの上位互換であるから、CFexpressのカードスロットにはXQDカードを入れて使うことができる。このため、次世代記録メディアはCFexpressに決まったと思えるのだが、なぜが業界最大手のSanDiskが動く気配がない。CFexpressを採用するカメラが決まっていないというのが最大の要因だろうが、CFastの前例があるので、SanDiskがどう動くかはまだ不透明である。CFastはCFAが策定したCFカードだが、それまでのCFカードとは互換性がない。このため、SanDiskはソニー、ニコンと策定したXQDを採用するものと思われていた。しかし、SanDiskは突然、XQDをサポートしないことを発表し、CFastを製品化して、キヤノンがEOS-1DX MarkIIに採用した。その裏にどのような背景があったのか想像がつかないが、ニコンがXQD、キヤノンがCFastと完全に互換性のない両規格が対立することとなってしまった。このような経過があるため、CFexpressをSanDiskが製品化しないかぎり、次世代の記録メディアはCFexpressだと言い切れない事情があるのだ。
リコーのペンタックスK-1アップグレードサービスが2018グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。グッドデザインは公益財団法人日本デザイン振興会が選考するもの。
JPEG撮って出し。ニコンD200、AF-S DX 16-80ミリF3.5-4.5、絞りF5、絞り優先AE、AWB、ISO400。