キヤノンが35ミリ判をカバーする高倍率ズームレンズの特許を出願し、2018年11月15日に公開された(特開2018-180203)。出願日は2017年4月11日である(特願2017-77997)。この発明によれば、イメージサイズ(イメージサークル)の大きい光学系ながら、小型化と高変倍比化を両立し、全ズーム範囲で高い光学性能を有するズームレンズとされている。その第1実施例は24-360ミリF3.5-5.6の約15倍ズームレンズである(上図)。像高は35ミリ判をカバーし、バックフォーカスから一眼レフ用であることがわかる。光学的なレンズ全長は393.95ミリである。さらに、第3実施例では25-300ミリF3.5-5.6のズーム比11.7倍のズームである(下図)。この実施例では35ミリをカバーし、さらにバックフォーカスが短いことから、ミラーレスカメラ用であると思われる。なお、光学的な全長は374ミリである。一眼レフ用にしろ、ミラーレス用にしろ、いままでにない高倍率ズームレンズであり、製品化が期待される。
キヤノンの特開2018-180203に係わる高倍率ズームレンズの第1実施例(24-360ミリF3.5-5.6)。一眼レフ用である。
キヤノンの特開2018-180203に係わる高倍率ズームレンズの第3実施例(25-300ミリF3.5-5.6)。ミラーレスカメラ用である。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 5D、EF 24-105ミリF4L、絞りF4、絞り優先AE、AWB、ISO100。