キヤノンが光学系シフト方式の手ブレ補正機構を内蔵し、光学回折素子(DOE)を使用した超望遠レンズの特許を出願し、2018年11月22日に公開された(特開2018-185387)。出願日は2017年4月25日である(特願2017-85958)。この発明によれば、光学式手ブレ補正機構を内蔵しながら、像面湾曲と色収差を補正した光学系を提供するもの。第1実施例には400ミリF4が示されている(図)。像高から35ミリ判をカバーし、またバックフォーカスから一眼レフ用と見られる。レンズの光学的な全長は265ミリである。現在、キヤノンはEF400ミリF4L DO II ISとして同様のレンズを製品化しているが、第3世代として、この特許出願に基づいた400ミリF4が登場するかも知れない。また、実施例2には300ミリF2.8があり、このほうの可能性もある。いずれにしても、キヤノンはDOEを使った超望遠レンズを近い将来に出すだろうことが期待される。
キヤノンの特開2018-85958に係わるDOE(回折光学素子)使用の手ブレ補正内蔵の400ミリF4レンズの実施例。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 40D、EF-S 17-85ミリF4-5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、AWB、ISO100。