キヤノンがミラーレスカメラ用の超広角ズームの特許を出願し、2018年11月29日に公開された(特開2018-189766)。出願日は2017年5月1日である(特願2017-91069)。この発明によれば、広画角で、大口径、小型軽量で、全ズーム範囲にわたって高い光学性能を有するズームレンズを提供することである。像高から35ミリ判カバー、バックフォーカスからミラーレスカメラ用であることがわかる。実施例1は14-21ミリF1.4である(図)。これは先日アメリカで公開された特許出願の14-20ミリF1.4とほぼ同じである。ただ、第2実施例が14-24ミリF1.8となっていて、レンズの光学的全長も約206ミリと短いため、このほうが実現の可能性が高いかも知れない。なお、アメリカで先に公開された特許出願も特開2018-189767と同日に公開されている(特願2017-91070)。このふたつの特許はペアとして考えられるが、16-32ミリF2.8も実施例として提示されていて、キヤノンがあくまで大口径にこだわるのか、定石的なスペックに収めるのか、注目されるところである。
キヤノンは発表ずみのRF 28-70ミリF2L USM、EF 400ミリF2.8L IS III USM、EF 600ミリF4L IS III USMを12月20日に発売する。
キヤノンの特開2018-189766に係わるミラーレスカメラ用の14-21ミリF1.4ズームレンズの実施例。
JPEG撮って出し。ニコンD2X、AF-S 17-35ミリF2.8D、絞りF2.8、絞り優先AE、AWB、ISO100。