キヤノンが35ミリ判一眼レフ用の高倍率ズームレンズの特許を出願し、2018年11月29日に公開された(特開2018-189866)。出願日は2017年5月10日である(特願2017-93487)。この発明はフォーカスレンズ群が軽量で移動量が少なく、倍率色収差が補正された、高倍率のズームレンズを提供することが目的である。実施例1によれば、28-540ミリF2.8-5.6という高倍率ズームレンズである(図)。キヤノンのこれまでの35ミリ判一眼レフ用高倍率ズームレンズは28-300ミリまでであった。ところが、このところキヤノンは高倍率ズームの開発に力を入れていて、先日は35ミリ判ミラーレスカメラ用の高倍率ズームレンズが公開されたばかりである。実施例2によれば28-420ミリF2.8-5.6ということで、このほうが製品化される可能性は高いかも知れない。いずれにしても、35ミリ判用ズームレンズで、広角端が28ミリの場合に、400ミリを超える高倍率ズームレンズは前人未到の領域である。
追記 ニコンはすでに発表ずみのニッコールZ 50ミリF1.8 Sを12月7日に発売する。
キヤノンの特開2018-189866に係わる35ミリ判一眼レフ用高倍率ズームレンズ(28-540ミリ)の実施例。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 5D、EF 24-105ミリF4L、絞りF8、絞り優先AE、AWB、ISO400。