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2019年 03月 15日
ミラーレスカメラのレンズマウントは画面サイズ(イメージセンサーサイズ)とどのような関係があるのだろうか。一眼レフの時代は35ミリ判(いわゆるフルサイズ)とAPS-C判のレンズマウントは共通だった。キヤノンEFマウントしかり(APS-C用のEF-Sはフランジバックが少し短かったが)、ニコンFマウントしかりだった。ソニーAマウントも35ミリ判とAPS-C判が共用だった。この伝統を受け継いだのか、あるいは技術的に可能だったからか、ソニーEマウントはAPS-C判でスタートし、後に35ミリ判も同じマウントで実現している。オリンパスは一眼レフのフォーサーズの時から、ミラーレスのマイクロフォーサーズに移行するときにマウント径を変えている(正確には小さくしている)。逆に、ニコンはミラーレスカメラのZシリーズになる時に、マウント径を大きくしている。キヤノンはEFマウントと同じマウント径として、フランジバックだけ短くしている。LマウントアライアンスはAPS-CのライカTから35ミリ判のライカSLへ移行するとき同じLマウントを採用したので、そのままの規格である。こうなると、レンズマウント径は画面サイズとあまり関係がないようにも思える。ただフランジバックさえ短ければいいのではないか、とさえ考えてしまう。しかし、ある程度マウント径は大きくないとレンズの光学設計がつらいことになる。ただし、いまではレンズ収差のデジタル補正が一般化したので、それを前提にレンズを設計するということであれば、レンズ径はそれほど問題ではないとも言える。それでも、大は小を兼ねるというのはレンズマウント径にも言えることであって、マウント径が小さい中でやりくりするのは光学設計上は本当は望ましくない。キヤノンがAPS-C用でスタートしたEF-Mマウントを無理やり35ミリ判に流用せずに、新しくRFマウントを35ミリ判として採用したのは、とくに広角レンズ側でレンズ設計を楽にするためではないかと推測される。ニコンもAPS-C判のイメージセンサーを採用する場合には、Zマウントのままで行くのではないかと思う。キヤノンはミラーレス用にRFマウントとEF-Mマウントを併存して行く考えのようだが、将来的にはRFマウントに一本化するかも知れない。富士フイルムは35ミリ判ミラーレスカメラは作らず、APS-C判で行くと宣言しているので、このままのレンズマウントで進むだろう。 JPEG撮って出し。ニコンD3、AF-S 70-200ミリF2.8G、絞りF4、絞り優先AE、AWB、ISO200。
by hinden563
| 2019-03-15 08:00
| デジタルカメラ
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Comments(4)
Commented
by
small-talk at 2019-03-15 12:37
一番の興味は、ミラーレスの入門機のないニコンがAPS-Cのミラーレスを、どのタイミングで出すかですよね。
意外と早いタイミングで狙っている気もします。 理由はともかく、一眼レフから、ミラーレスへの流れが出来つつある今、低価格機をどうするかは、大きな課題でしょう。 ニコンは、キットレンズに関しては、とてもフットワークが良い(台数が見込まれるからでしょうが)ので、2〜3本引っさげてAPS-Cを登場させる気もします。 仰せの通り、Zマウントでしょうね。 将来、ユーザーを移フルサイズに移行させたいでしょうし、わざわざ新規にマウントを造るのも負担でしょう。 キヤノンに対するアピールポイントにもなりますし。
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Commented
by
hinden563 at 2019-03-15 13:25
small-talkさん
そうですね、ご指摘の通り、ニコンがAPS-C機を出すなら、Zマウントで来るでしょうね。ネットに流れたZシリーズの試作機はFXでしたが、あれをアレンジしてDXにすれば、案外早く出せるかも知れません。交換レンズの問題は残りますが、同時発売なら文句なしです。
Commented
at 2019-03-17 20:07
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
hinden563 at 2019-03-17 21:36
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