キヤノンは一眼レフ用のアポダイゼーション光学系を持つ交換レンズの特許を出願し、2019年7月25日に公開された(特開2019-124823)。出願日は2018年1月17日である(特願2018-5382)。アポダイゼーション光学系は光軸から周辺に向かって光量が低下する一種のフィルターで、これによりボケ像を美しくできる。キヤノンの今回の発明はこの光量低下をなるべく抑えた上で、ボケ像を美しくするアポダイゼーション光学系を採用した。実施例として50ミリF1.4(図)、24ミリF1.4、35ミリF1.4、135ミリF2があげられている。像高は21.64ミリであることから35ミリ判をカバーするレンズで、バックフォーカスから一眼レフ用と見られる。しかし、ミラーレスカメラに適用可能と考えられる。現在、同社ではRF85ミリF1.2L DS(デフォーカス・スムージング)として開発発表をしていて、今年中の発売が予定されている。キヤノンは85ミリだけではなく、さまざまな焦点距離のアポダイゼーション光学系の交換レンズを特許出願していて、本発明もそのひとつである。
キヤノンの特開2019-124823に係わるアポダイゼーション光学系の50ミリF1.4レンズ。バックフォーカスから見て一眼レフ用であると思われる。
JPEG撮って出し。キヤノンEOS 50D、EF 70-200ミリF4L、絞りF8、絞り優先AE、AWB、ISO100。