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2019年 10月 16日
ニコンZ 50はおそらくZ 6、Z 7と並行して開発されたAPS-Cミラーレスカメラというのが個人的な見立てだ。ただ、どのような位置づけで開発されたのかは不明である。35ミリ判のZ6、Z 7に対して、APS-C判のZ 50は明らかに下位機種であり、価格的にも普及タイプと見られてもしかたがない。ところが、ニコンZ 50はAPS-C一眼レフのD500やD7500と同じ位置づけのAPS-Cミラーレスカメラだという話がネットに流布されている。実際にニコンがそう公式に言明したかどうかは不明だが、やや腑に落ちない。たしかにZ 50の連写性能は毎秒約11コマであり、D500の毎秒約10コマやD7500の毎秒約8コマの上を行っている。しかし、ほかのメーカーを見ると、ソニーα6100は価格的にはエントリー機でありながら、毎秒11コマであり、画素数も約2420万画素と、ニコンZ 50の約2088万画素を上回っている。たしかに、EVFはα6100が0.39型で144万ドットに対して、Z 50は0.39型で約236万ドットと精細度は上である。また、背面液晶モニタもα6100が3型約92万ドットのティルト方式に対して、Z 50は3.2型約104万ドットのティルト方式とワンランク上である。また、撮像感度はα6100のISO100-32000に対して、Z 50はISO100-51200と広い。しかし、AFではZ 50の209点像面位相差AFとコントラストAFの切り替えに対して、α6100は425点像面位相差AFとコントラストAFのファストハイブリッド方式だ。測距点数が多いからというだけではどちらのAFが優れているかは実写を待たなければならない。しかし、α6100はリアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF、動物瞳AFと上位機種のα6400と同等である。いっぽう、ニコンZ 50は顔認識+トラッキングAFと瞳AFが可能である。スペック上は優劣を付けにくいので、これも実写しなければわからない。手ブレ補正は両方ともレンズ内光学系シフト方式である。シャッター最高速は両方とも1/4000秒(メカシャッター)だ。こうして見ると、Z 50はα6100と互角勝負と言えるのではないか。ニコンのAPS-Cミラーレスカメラではミッドレンジなのかも知れない(上位機種と下位機種が出るだろう)が、他社と比較するとミッドレンジよりもエントリー寄りと言える。 富士フイルムはAPS-Cミラーレスと中判ミラーレスだが、APS-CはハイエンドのX-Pro2からローエンドのX-A7まで、きちんとしたラインアップになっている。 JPEG撮って出し。キヤノンEOS 7D MarkII、シグマ100-400ミリF5-6.3、絞りF8、1/500秒、AWB、ISOオート。
by hinden563
| 2019-10-16 07:00
| デジタルカメラ
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Comments(2)
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