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2020年 08月 31日
シグマが35ミリ判ミラーレスカメラ用の大口径単焦点超広角レンズの特許を出願し、2020年8月27日に公開された(特開2020-129022)。出願日は2019年2月7日である(特願2019-20512)。この発明はフォーカス群を適切に配置することで、ウオブリング時の像高変動と合焦位置の変化による収差の変動の両方が抑制された広角レンズ系を提供することが目的である。ウォブリングに触れていることから、シネカメラ用レンズの可能性もあるが、バックフォーカスは約20ミリでフランジバック20ミリのLマウントにぴったりである。また、像高は21.63ミリで35ミリ判をカバーしていることがわかる。実施例は12ミリF2.8(図)、14ミリF2.0、14ミリF2.8で、35ミリ判ミラーレスカメラ用単焦点超広角レンズとしてはいちばん画角が広い部類に入る。シグマはすでにLマウント用の85ミリF1.4を発売してその小型ぶりが話題になっているが、超広角系でも単焦点大口径レンズのシリーズを製品化する可能性がある。シグマとしては自社製のfpに加えて、9月3日に発表されるLUMIX DC-S5もターゲットに入れているのだろう。 追記 中国のVenus Opticsは35ミリ判ミラーレスカメラ用の小型軽量超広角単焦点レンズ、LAOWA 11ミリF4.5 FF RLを発表した。画角126度のMF超広角レンズでありながら、62ミリのフィルターを装着可能な点も特徴だ。対応マウントはソニーE、ライカL、ニコンZ、ライカM。レンズ構成は超低分散レンズ3枚を含む10群14枚構成、最短撮影距離0.19メートル、絞り羽根は5枚。全長63ミリ、重さ254グラム。なお、同社の製品としては世界で最も広角なLAOWA 9ミリF5.6 W-Dreamerがある。 シグマの特開2020-129022に係わる35ミリ判ミラーレスカメラ用の大口径超広角レンズ(12ミリF2.8)の実施例。 Luminar 4によるAI合成。ニコンD500、AF-S DX VR 18-300ミリF3.5-6.3G、絞りF8、1/500秒、ISOオート。
by hinden563
| 2020-08-31 07:00
| レンズ
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