ソニーはα7SIIIを10月9日、α7Cを10月23日に発売するが、つぎに控えているのはとうぜんだがα7IVである。ロングセラーのα7IIIだが、2018年3月の発売で、さすがにスペックが競合機種と比べて見劣りするようになってきた。ソニーはタイミングを見て、後継機であるα7IVの投入に踏み切るだろう。それが今年年末か来年春になるかはわからないが、α7IVが近い将来登場することは間違いがない。そこでどのようなスペックになるかだが、個人的な希望としてはα9の裏面照射型積層型CMOSセンサーを搭載して欲しいと思っている。つまり、DRAM搭載で、ブラックアウトフリー、ディストーションフリーのExmor RSである。積層型CMOSセンサーはα9シリーズ専用と思われているかも知れないが、このセンサーをα7IVに搭載しないと、競合他社に差を付けることがむずかしくなって来ている。その上で、電子シャッターの連写速度をα9シリーズの毎秒20コマとは行かないまでも、毎秒15コマ程度にして欲しい。また、EVFは約576万ドットのOLEDを搭載すれば、ほかのメーカーのハイエンドミラーレスカメラと肩を並べることになる。背面液晶モニタも約200万ドット前後にはして欲しいところだ。また、記録メディアはα7SIIIと同じCFexpress Type AとSD UHS-IIの互換ダブルスロットが望ましい。5軸手ブレ補正は有効段数を6段以上として、レンズ側手ブレ補正との協調で6段以上の有効段数が可能であれば理想的だ。AFはAIディープラーニングをさらに高度なものとして、被写体自動認識、瞳自動認識、自動追尾にして欲しい。このようなスペックを持つα7IVが30万円前後で登場すれば再びニューベーシックモデルとしての無印α7が誕生することになる。もし、α7IVが積層型CMOSイメージセンサーを搭載して来るとすれば、α9IIIはいよいよグローバルシャッター搭載ということも考えられる。来年の東京五輪が開催されれば、キヤノンはEOS Rシリーズのプロ用モデルを投入するだろうし、ミラーレスカメラの飛躍の年となるだろう。
Luminar 4によるAI合成。キヤノンEOS 7D MarkII、シグマ100-400ミリF5-6.3、絞りF8、1/500秒、ISOオート。