記録メディアの次世代規格をめぐって混乱が広がっている。まずCFexpressカードだが、Type AとType Bがあり、ディファクトスタンダードになりつつあるのがType Bだ。最大転送速度約1700MB/秒と圧倒的なスピードを誇る。このため、キヤノン、ニコン、パナソニックなどの35ミリ判ミラーレスカメラにはType Bが使われている。しかし、ソニーは小型化を優先させたためにType Aを採用した。最大転送速度は約800MB/秒とType Bの半分の速度である。これは転送レーン数がTypeBの2つに対してType Aではひとつしかないのが最大の要因だ。もうひとつの問題は最大容量の問題でType Bでは1TBがあり、2TBの製品も出てきている。しかし、Type Aは160GBどまりであり、8K動画を記録するにはやや苦しい。かと言ってType AとType Bではフォームファクターがまったく違うので互換性がない。将来的にはType Bのスロットに挿入できるType A用のアダプターが出る可能性もあるが、そうなるとType Aはますます少数派になってしまうだろう。さらに混迷を深めているのがSDカードであり、現在ではUHS-II(最大転送速度約300MB/秒)だが、その後継をめぐって混乱が広がっている。カメラメーカーはSD Expressを採用したい意向で、それは最大転送速度が約4000MB/秒とCFexpressよりも高速だからだ。しかし、SD ExpressはUHS-IIに対する下位互換性がないというのが最大の弱点だ。そこで、PCメーカーではSD UHS-IIIを採用する動きが明白になってきた。UHS-IIIはUHS-IIとの下位互換性を維持しているが、最大転送速度は約600MB/秒にとどまる。将来を見越すと、やはりSD Expressのほうがいいように見える。SDカードは多くのデジタルカメラで使用されていて、今後SDカードがSD Expressになるのか、UHS-IIIになるのか注目されるところである。

JPEG撮って出し。ニコンD7200、AF-S DX VR 18-300ミリF3.5-6.3G、絞りF8、絞り優先AE、AWB、ISO400。