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2012年 03月 31日
ニコン 1の位相差AF画素搭載のCMOSイメージセンサーを担当したことで有名になったAptinaから、1/3型のグローバルシャッター搭載CMOSイメージセンサーが出荷されることになった。デジタルカメラ用というより監視カメラなどの用途向きだが、720pのHD動画を撮れる。しかも一般のCMOSイメージセンサーに搭載されているローリングシャッターのようにいわゆる「コンニャク現象」(ローリング歪み)が原理的に生じない。また、ローリングシャッターは蛍光灯などで輝度むらや輝度フリッカーを生じることも知られている。それならなぜ、動画を搭載したデジタルカメラはローリングシャッターではなく、グローバルシャッターを搭載しないのか、ということがここ数年とくに問題になってきた。しかし、静止画と動画の両方を撮るデジタルカメラではグローバルシャッター搭載がかならずしもいいわけではない。それはローリングシャッターは(電子式の)フォーカルプレンシャッターとも呼ばれるように、動体の高速静止画撮影に向いているからである。言い換えると、グローバルシャッターでは高速連写でスチル撮影をすることがむずかしい。だから、オリンパスOM-D E-M5のように、ローリングシャッターでありながら、駆動周波数を高くすることで、ローリング歪みを低減し、「コンニャク現象」を軽減するのが現時点ではベストの解決方法である。静止画撮影には(機械式の)フォーカルプレンシャッターを用いるから、高速連写(AF非連動で毎秒約9コマ)が可能になっている。ただ、将来的には動画にはグローバルシャッター、静止画にはローリングシャッターと切り替えを自動で行うことにより、両方のメリットを生かし、デメリットを補完する方向になるのではないか。そのアイディアが三洋電機が2009年に出願し、2011年7月に公開された特許出願(特開2011-135185)に示されている。ただ、むずかしいのは撮影モードだけでなく、撮影条件によってどう自動切り替えするか、ということではないだろうか。それがうまく解決されればローリングシャッターとグローバルシャッターをカメラがインテリジェントに切り替えてくれて、静止画でも動画でもベストの結果が得られるレンズ交換式デジタルカメラが出現するだろう。
スマートフォンを使っているのだが、あまり偉そうなことは言えない2010年発売のiPhone 3GSなのである。昨年、4Sが出たとき買い替えようかと思ったが、あまりメリットを感じられずそのままにしておいた。そして、先頃、iOS5.1がリリースされ、3GSでも使えるので、まだそのままなのである。それよりも、高解像度のNew iPadのほうが画像やテキストデータを持ち歩く場合に必要ではないかと思っている。WiFiが使える環境も広がったし、Photoshop Touchもあるし、ほかにもいろいろ画像アプリがあるので、携帯電話ごとき(笑い)よりもiPadのようなスレート端末のほうが重要だと思う。 ![]() 昭和記念公園で。歩きながらとっさにスナップしたもので、ピントを人物に合わせたため、犬たちのピントがわずかに甘い。この大きさではわからないが、ブログのほうだと画像が大きいので一目瞭然だ。ソニーα65、DT18~55ミリF3.5~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-31 11:50
| デジタルカメラ
2012年 03月 30日
マミヤ・デジタル・イメージングは4月1日から、シュナイダー製の大判用レンズを平均で約30%値下げする。同時にフィルム用大判レンズのファインアート770ミリF16、デジタル用レンズのアポデジター43ミリF5.6、同60ミリF5.6、同120ミリF5.6、スーパーデジター28ミリF5.6、35ミリ判デジタル一眼レフ用のアオリ(ティルト・シフト)レンズのPC-TSスーパーアンギュロン50ミリF2.8、PC-TSマクロジンマー90ミリF4.5を発売する(http://www.mamiya.co.jp/news_20120327.html)。たとえば、スーパーアンギュロン47ミリF5.6XLコパル#0は403,200円から280,350円へ30%の値下げ、APOジンマー150ミリF5.6Lコパル#0が228,900円から169,050円へ26%の値下げ、APOテレクスナー400ミリF5.6コパル#3が541,800円から375,900円へ30%の値下げ、などとなっている。大判カメラはデジタル一眼レフや「ミラーレスカメラ」とは別世界の操作と描写力を持ち、ワンカットを丁寧に撮って行くという独特の魅力を持つ。その魅力はマミヤカメラクラブの会報誌である「Mamiya Gallery」にも丁寧に紹介されている。個人的にも、来月前半ははモノクロの4×5判フィルムの撮影をする予定で、シュナイダーのレンズを使う。この値下がりを契機に大判カメラの撮影をされてはいかがだろうか。デジタルカメラもいっしょに持っていって、インスタントフィルム撮影のかわりとしてプレビューしながら、大判カメラのシャッターを切るのも楽しい。興味のある方には「大判カメラマニュアル」(ワイズクリエイト発行)がある。デジタル一辺倒にならずに、大判や中判のフィルムカメラの立体感のある写真にチャレンジされることをおすすめしたい。なお、フィルムの現像・プリントなどの受付けはマミヤカメラクラブ事務局のワイズクリエイト(http://www.yscreate.co.jp/company14.html)で行っている。
ソニーがα77、α65のファームアップを公開した(ファームウエアVer.1.05)。これにより、操作のレスポンスが改善され、さらに自動補正対応レンズが6本追加された。アップデート方法はカメラとPCをUSBケーブルでつなぐもの。 ![]() 吉祥寺で。先日、ときどき行くネコカフェに仕事のための写真を撮りに行き、そのついでに写したもの。このネコは比較的やつれた感じがなかった。ファームアップ前だったので、カメラのレスポンスはいまひとつだったが、これからは快適に撮影ができるだろう。ソニーα77、DT18~55ミリF3.5~5.6、絞りF6.3、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-30 12:16
| レンズ
2012年 03月 29日
3月のデジタルカメラ新製品ラッシュの「トリ」は31日発売のオリンパスOM-D E-M5である。ニコンD800、同D800E、キヤノンEOS5D MarkIIIのような大きな話題にはなっていないが、OM-Dも注目すべきカメラであると思う。個人的には前に書いたようにローリングシャッターの読み出し高速化にともなう動画の「コンニャク現象」軽減がいちばんの魅力だと思っているが、キットレンズのM12~50ミリF3.5~6.3EZも興味深い。ズームリングを前後にスライドすることでパワーズーミングとマニュアルズーミングをワンタッチで切り替えられる。動画にはパワーズーム、静止画にはマニュアルズームと瞬間的に切り替えが可能だ。そして、今日のファームアップデートにより、AFがさらに高速化され、またパナソニックのカメラとのパワーズーミングの相性もさらに良くなった。このレンズの描写はきわだって高画質というわけではないが、35ミリ判換算で約24~100ミリに相当するレンズとしてはいい感じに仕上がる。もちろん、OM-Dに使用すれば、約16メガピクセルの高解像度を生かせるだけの実力は持っているし、カメラとともにレンズが防塵防滴なのも魅力のひとつである。もう少し開放F値が明るいと、という要望はあるのだが、そうするとレンズがかなり大きなものになってしまう。せっかくのOM-DやPENシリーズのコンパクトさを生かすためには妥協せざるを得なかったのだろう。この12~50ミリEZズームはPEN Mini E-PM1に装着してもそれほどバランスが悪く感じられない。OM-D E-M5のキットレンズであるが、PENシリーズのキットレンズにもして欲しいレンズである。オリンパスのフォーサーズレンズにはきわめて高性能の、いわゆる「松」レンズがあるが、大きく重く高価であり、これはやはり一眼レフのE-5に使うべきレンズだと思う。フォーサーズアダプターにはこんど防塵防滴の新製品が出るが、付けるとすればHGレンズ(いわゆる「竹」レンズ)までで、SHG(「松」レンズ)はバランスがあまりいいとは言えない。個人的には描写で定評のある50ミリマクロレンズあたりを使おうと思っている。
恒例のカメラグランプリは2011年4月1日から2012年3月31日発売までのカメラ、レンズの中から選ばれる。「あなたが選ぶベストカメラ賞」は一般ユーザーの投票によって決まり、抽選でカメラやレンズやプリンタのプレゼントがある。なお、昨年の同賞はニコンD7000だった(カメラグランプリの大賞はペンタックス645D、レンズ大賞はタムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD)。今年の「あなたが選ぶベストカメラ賞」の締め切りは4月10日である。 ![]() 調布空港で。古いセスナの双発機で、駐機したまま展示されている。同社の現在の主力はサイテーションシリーズのビジネスジェットだが、軽飛行機の生産も再開している。網の間からレンズを突き出して撮影したので、視野率約100%のEVFを生かすことができた。ソニーα77、DT18~55ミリF3.5~5.6、絞りF8、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-29 16:08
| レンズ
2012年 03月 28日
いまAPS-C用のレンズで興味があるのは16~50ミリF2.8という焦点距離と開放F値の標準ズームである。APS-C用だから、35ミリ判に換算すると、ほぼ24~75ミリレンズに相当する。まあ、大雑把に24~70ミリ相当と言っていいのだろうが、35ミリ判用の24~70ミリF2.8に比べると、手頃な感じがする。そして、不思議なことにニコン、キヤノンはこのレンズを出していなくて、ペンタックス、ソニー、そしてトキナーが出している。似たような焦点距離にタムロンとシグマの17~50ミリF2.8があるが、この焦点距離はDXニッコール17~55ミリF2.8を使っていたので感覚的には慣れている。しかし、1ミリ違いで16ミリスタートというのがなんとなく、使ってみたいなという気分にさせられるのである。17ミリだと25.5ミリ相当になるが、25ミリという焦点距離はコンタックスのツアイス・ディスタゴン25ミリF2.8を使っていたが、どうも感覚的になじめなかった。やはり、28ミリでなければ24ミリという昔からの習慣が身についているのだろう。ところで、ペンタックスとソニーではかなりの価格差があり、ペンタックスは10万円近いが、ソニーは6万円ちょっとである。ペンタックスは防塵防滴になっているのが大きな特長であるが、この価格差はどこから来ているのだろうか。ペンタックスはDAリミテッドレンズを中心にシステムを組んでいるので、どちらかというと、15ミリF4(換算値22.5ミリ相当)のDAリミテッドレンズのほうが欲しいのだが。話を戻すと、APS-C用の16~50ミリF2.8はニコンやキヤノンから出して欲しいとも思っている。キヤノンにはAPS-C用のEF-S17~55ミリF2.8 ISを出しているが、換算率が1.6倍のこともあって、広角側が物足りない。ニコンもDX17~55ミリF2.8をそろそろリニューアルして欲しいと思う。
位相差AF画素による像面測距AFはいま各社がいちばん研究しているテーマのひとつらしい。「ミラーレスカメラ」主体のメーカーはとうぜんコントラストAFだけでなく像面位相差AFの併用を考えるだろうし、一眼レフメーカーも像面位相差AFを検討していても不思議ではない。ただ、高級一眼レフはパターン認識を使ったAFに移行しつつあり、そうなると像面位相差AFはエントリー機とか、「ミラーレスカメラ」に使われることになるのだろう。 ![]() 吉祥寺で。仕事のためのワンカットを撮るために、何度か行っているネコカフェで撮影したもの。なんだか、ネコの表情が以前よりも険しくなった感じがする。ずっと人間に付き合わされてストレスになっているのだろうか。ソニーα77、DT18~55ミリF3.5~5.6、絞りF6.3、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-28 21:02
| レンズ
2012年 03月 27日
ニコンが2010年に出願し、2011年9月に公開された18~300ミリF3.5~5.6に関する特許出願(特開2011-186159)が近く製品化されるという噂が出ている。もし製品化されれば、タムロン18~270ミリF3.5~6.3をしのぐ高倍率ズームということになる。ニコンDXフォーマット用のイメージサークルを持つから、35ミリ判換算では約27~450ミリ相当となる。とうぜん手ブレ補正はVRII(シャッター速度にして最大約4段ぶん)だろうし、EDガラスの使用はもちろんのこと、超音波モーター(SWM)、円形絞り、など近年のAF-Sニッコールレンズの技術が投入されるだろう。ただ、このクラスだとナノクリスタルコーティングは採用されないものと思われる。いずれにしても、最近のニコンはカメラもさることながら、レンズにも大きな力を注いでいるようだ。そして、ズームだけでなく単焦点レンズもつぎつぎと新製品を出していて、それもDXフォーマットとFXフォーマットの両タイプにわたる。レンズというのはデジタルカメラでも、いやデジタルカメラだからこそ新製品が必要であり、また重要な柱のひとつである。韓国、あるいは中国などに将来も競争で勝つためには、レンズという光学部品のクオリティーと特長をグレードアップしていくのはきわめて重要である。イメージセンサー技術も重要であるが、電子部品は各国のメーカーが力をつけてきていて、現在のように日本が大きく水を開けている状態がずっと続くとは思われない。また、「ミラーレスカメラ」も重要であるが、高い技術の文字通り結晶であるペンタプリズム一眼レフも作り続けるべきであると思う。ぜんぶが電子部品となると、レンズだけが光学部品となり、日本メーカーの優位性は万全でなくなる可能性があるからだ。
もうひとつニコンの話題だが、D800Eにニコンが推奨するレンズリストが発表された。合計16本で、とうぜんだが新しい設計のレンズがほとんどである。ただ、少し不思議に思ったのは、D800のキットレンズである28~300ミリF3.5~5.6がリストに入っておらず、24~120ミリF4がリストに入っている点だ。それなら、なぜ24~120ミリF4をキットレンズにしなかったのだろうか。 ![]() 深大寺付近で。消防団の装備を格納している倉庫で、最近では珍しい。木の影がきれいだったので写してみた。このカメラユニットのシャープさはローパスレスだからだろうか。リコーGXR、A16 24~85ミリF3.5~5.5、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-27 21:34
| レンズ
2012年 03月 26日
ペンタックスK-01のデザインには触れないでおいて、構造は一眼レフからミラーとペンタプリズム(ペンタミラー)を省略したものである。この構造には一長一短があるが、長所のトップはKマウントのレンズがそのままでフル機能を使えるということだろう。マウントを変更せず、フランジバックも同じだからである。ただ、ショートフランジバックにしなかったから、奥行きをそれほど縮めることはできなかったのが第一の欠点だ。また、ショートフランジバックでないから、マウントアダプターを使ったとしても、装着できるKマウント以外のレンズは限られている。ただし、フランジバックが45.48ミリと長いので、バックフォーカスをゆったりとれるというのは長所だ。つまり、ツアイスのホロゴン16ミリのように、レンズ面から後方に大きく突き出したレンズも設計できる。ほかのショートフランジバックの「ミラーレスカメラ」ではホロゴンはイメージセンサーと物理的に干渉してしまうので使用不可である。また、35ミリ判フルフレームの「ミラーレスカメラ」を作ろうとすれば、フランジバックが長く、バックフォーカスに余裕があるのは有利な点である。ほかのショートフランジバックのカメラでは、35ミリ判をカバーさせるのはややむずかしいからである(不可能というわけではないが、周辺画質が低下する)。こうしてみると、ペンタックスの企画設計者がカメラ雑誌のインタビューに答えて、「35ミリ判のミラーレスカメラを」と言っていたのは、あながち夢ではない。もちろん、レンズのラインアップなどを考えると、ペンタックスがもし35ミリ判「ミラーレスカメラ」を出すにしても、かなり先のことになるだろう。個人的にはKマウントそのままのK-01はミラーボックスがデッドスペースになってもったいない、と思うのだが、ペンタックスにとっては将来への布石なのかもしれない。最後にデザインを言うと、個人的にはまったく好きになれない。一般ユーザーがどういう反応を示すか注目されるところである。
キヤノンIXY1は無線LAN機能をカメラが持っていて、パソコンで設定をすませたら、iPhoneやiPadにも直接画像をワイヤレス転送できる(iOS専用アプリを使用)。また、Flickr、Facebookなどにもアップロードができる。使い勝手としてはEye-Fiに似たものがあり、SDAのWireless SD Cardとは少しちがう。さて、最終的にはカメラの無線LAN機能なのか、Wi-Fiなのか、それともSDA規格なのか、どれに決まっていくのかいまのところはわからない。 ![]() 吉祥寺で。ハモニカ横丁だが、新しくできたタイ屋台料理の店である。マスコットのネコ人形にピントを合わせ、絞りF2.0開放なので、手前はボケている。撮影条件がむずかしいにもかかわらず、よく写っている。富士FinePix X100、絞りF2.0、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。 ▲
by hinden563
| 2012-03-26 09:39
| デジタルカメラ
2012年 03月 25日
オリンパスOM-D E-M5はいろいろな特長を持つが、いちばん大きな進歩はCMOSの読み出し速度の高速化であると思う。CCDの全画素同時読み出しと異なり、CMOSはラインごとに順次読み出して行く。だから、電子シャッター(像面シャッター)ではCCDのほうがグローバルシャッターが作りやすく、CMOSはローリングシャッターになってしまう(研究段階ではCMOSのグローバルシャッターもあるのだが)。前にも書いているが、グローバルシャッターでは動くものを撮影しても出ない被写体の歪みがローリングシャッターでは出てしまう(ローリングシャッター歪み)。これを防ぐためもあって、レンズ交換式カメラではとくにメカニカルシャッターを併用しているわけだ(ほかにもスミアなどを防ぐためもある)。しかし、動画では電子シャッターにならざるを得ないから、ローリングシャッター歪みが目立つことになってしまい、いわゆる「こんにゃく現象」などと呼ばれるわけだ。ところが、オリンパスOM-Dでは読み出し速度を240fpsと従来の2倍ないし4倍とした(同社やパナソニックではすでに120fpsを達成しているが、ほかのCMOSセンサーは60fpsが多い)。これによって、AFが高速化され、シングルAFで一定の測定条件では位相差AFよりも測距速度が速くなった。さらに大きいのは動画のローリングシャッター歪みが大幅に軽減されたことで、いわゆる「こんにゃく現象」はほとんど目立たなくなった。このカメラはほかに角速度センサー(ジャイロセンサー)と加速度センサーを組み合わせることにより、5軸手ブレ補正を可能にしている。新しいカメラというと、有効画素数だとか、ノイズだとか、あるいは新規な機能に目が行ってしまうが、オリンパスOM-Dのような地道な改良によって、デジタルカメラの弱点を改良し、長所を伸ばすという方向も評価されるべきだと思う。
Eye-Fiカードはファームアップによって、機能が強化されたり、欠点が矯正されたりする。これはほかの記録メディアにはないことで、ほんとうはカメラが新しくなったら、ファームウエアもアップデートできるようにしてもらえれば、不具合の発生率も減ると思われる。 ![]() 吉祥寺で。このカメラの場合には、絞り優先AEとか、マニュアル露出で撮ってしまう。ほかのカメラだと、プログラムAEで、ISOオートなのだが、不思議なことである。富士FinePix X100、絞りF2.0、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB 、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-25 20:01
| デジタルカメラ
2012年 03月 24日
CIPAのレンズ交換式カメラの分類で「ノンレフレックス」が一眼レフなどに属さないジャンルとして登場してきた。この場合、なにが「ノンレフレックス」かというと、ファインダーの意味しかあり得ない。つまり、反射式でないファインダーを持つ、レンズ交換式カメラというわけだ。そうすると、ソニーのαふた桁シリーズは透過ミラーで反射もしているが、それはファインダーには使われずに、位相差AF光学系に入射している。だから、これも「ノンレフレックス」カメラに分類されると思うし、ペンタックスK-01はミラーがないので、完全に「ノンレフレックス」カメラになるわけだ。リコーGXRもレンズ(カメラユニット)交換式であるが、レフレックス光学系はいっさいないので、これも「ノンレフレックス」に分類されるはずだ。また、レンジファインダーカメラも当然「ノンレフレックス」である。もちろん、ショートフランジバックの、いわゆる「ミラーレスカメラ」も「ノンレフレックス」カメラの主流である。こうなってくると、二眼レフが事実上日本では作られていないので、一眼レフ以外はのレンズ交換式カメラはすべて「ノンレフレックス」ということになる。ただ、今後は透過ミラー固定式であって、しかも一眼レフ、というようなカメラも出てくるかも知れない。それでも、あくまでファインダーの方式で分類して、それは「一眼レフ」に入れるべきだろう。ただ、「ノンレフレックス」カメラのほうは種類が多すぎるから、出荷台数などの統計上は別にして、やはり個別の名前を付けるべきだろうと思う。同じミラーがないと言っても、いわゆる「ミラーレスカメラ」とペンタックスK-01はちがうし、リコーGXRもちがうし、富士フイルムX-Pro 1もちがう。そして、ソニーのαふた桁シリーズはまたちがう立ち位置にある。いわゆる「ミラーレスカメラ」は「コンパクトシステムカメラ」としてひとまとめにできるかも知れないが、ほかの「ノンレフレックス」カメラはそれぞれ個性的であり、いっしょにはできないと思う。
Photoshop CS6のパブリックベータ版がダウンロードできるようになった。CS5まではPhotoshop 2.5からずっとバージョンアップしてきたのだが、最近あまり使わないし、どうしようかと思っている。Lightroom 4にもまだバージョンアップしていないし、そろそろPhotoshop卒業の時期なのかも知れない。 ![]() 井の頭自然文化園で。いかにも武蔵野の木立という感じで、青空にくっきりとはえていた。このレンズはローパスフィルターを省略したこともあって、解像度が高い。リコーGXR、A16 24~85ミリF3.5~5.5、絞りF8、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-24 20:32
| デジタルカメラ
2012年 03月 23日
ライカが5月10日に新製品を発表するらしい、との噂が広がっている。そして、それはM10である、と断定しているサイトもある。しかし、ライカはフォトキナを重視する(地元だからという理由もあるのかも知れない)傾向にあるので、5月にM10を発表するとは思えない。もし、5月10日に新製品の発表があるとすれば、それはおそらく開発発表をしている「ミラーレスカメラ」だろう。さらに、ライカX2の可能性もある。ライカM10は9月のフォトキナ2012に発表されることになるだろう。そして、イメージセンサーはテレダイン・ダルサの24メガピクセルCCDだとか、いやコダックを引き継いだトゥルーセンス・イメージングのCCDだとか、あるいはソニーのCMOSだとか、いろいろな憶測が飛び交っている。なにも情報を持っていないので、無責任に推理すると、ライカM10はCMOSイメージセンサーを使うことになるだろう。それは、100%視野率の正確な液晶モニタをフレーミングに使うため、つまりライブビューを実現するためだと推定する。ライブビューはCCDでも実現不可能ではないが、発熱の問題からライブビュー時間が制限されたりする。だから、ライブビューを採用するのであれば、イメージセンサーはCMOS、となるのが論理的な帰結である。ではどこのメーカーのCMOSか、これに関してもまったく知らないので、なんとも言えない。ただ、ライカはX1でソニーのCMOSイメージセンサーを使ったように、部品の調達に関しては必ずしも提携先のパナソニックを使うとは限らない。もちろん、パナソニックの可能性もあるが、ほかのメーカーかも知れない。いまの時代はセンサーメーカーをかなり自由に選ぶようになってきたのだ。いずれにしても、まずは5月10日にほんとうに発表があるのかどうか、この噂の真偽がどうなるか、それが先決である。
昨日はニコンD800とキヤノンEOS5D MarkIIIの発売日だった。大物としてはほかに3月31日発売のオリンパスOM-D E-M5がある。ほかのカメラは4月になるが、キヤノンEOS-1D X、ソニーα57などが控えている。カメラの新製品もようやく本来の勢いを取り戻した感じがある。 ![]() 神代植物公園で。以前と同じ日に撮影したもので、メリハリをつけるために日中シンクロで写したもの。マニュアル露出で、ストロボを同調発光している。ソニーNEX-7、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF16、1/200秒、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-03-23 19:44
| デジタルカメラ
2012年 03月 22日
ソニーが昨日、α55の後継機であるα57の国内発表をして、同社はNEXシリーズとこのTLM(トランスルーセント・ミラー)シリーズをさらに推進する意思を見せた。このシリーズは2010年9月のα55、α33に始まるが、この年の3月に公開された特許出願に似たような構成の発明が記述されている(図)。ただし、この発明では位相差AFとライブビューを同時に行うためのハーフミラー(トランスルーセント・ミラー)が配置されているが、シャッターレリーズに連動してハーフミラーはアップする。つまり、一眼レフと同じような動作をするわけだが、光学系は位相差AFだけに使われ、ファインダーはEVFである。この発明の目的は、撮影時にはレンズ透過光がぜんぶイメージセンサーに当たるように、ミラーが一眼レフと同じように上方に退避し、撮影時の光量不足を避けることである。この方式だと、たしかにハーフミラーによる光量低下(ほぼ1/3程度の低下)は避けられるが、半面、ハーフミラーを固定式とした場合のメリットがなくなる。たとえば、ミラーの動きに関係なく高速連写ができる、というメリットがなくなる。しかし、一眼レフではないから、ミラーをアップしてもEVFないし液晶モニタにより、ライブビュー画像はシャッターレリーズの瞬間も見ることはできる。そうなると、ハーフミラーを固定式にして高速連写をとるか、あるいはハーフミラーを可動式にして、ハーフミラーによる光量低下を防ぐか、という選択になる。ソニーは前者を選び、毎秒約10コマの高速連写ができるα55を製品化したわけである。そして、ミラーアップは手動で行えるようにして、イメージセンサーのクリーニングを容易にした。そして、このシリーズは2011年のα77、α65と続き、そして今回、α57が登場したわけである。この路線が続くなら、α88?、α99?と続くことになるのだが、一眼レフはもう作らないのだろうか?
モノクロ専用のデジタルカメラは監視カメラなどとして使われているが、一般撮影用としては市販されていない。モノクロ専用ならRGBカラーフィルターは必要ないし、したがってローパスフィルターも必要ないから、解像度の高い画像を得ることができる。ただ、ユーザーはそれほど多くないだろうから、部品のコストダウンも販売台数によって相殺されるから、結局は高いカメラとなるかも知れない。もし、作るとすればライカぐらいしか考えられないだろう。 ![]() 吉祥寺で。おそらく美容院だと思うが、よく知らない。このカメラを含めて、オリンパスのカメラはほとんどがファームアップされた。このカメラはPENシリーズの中でいちばん小さいので、EVFを装着しないで、コンパクトさを生かして使っている。オリンパスPENミニE-PM1、M12~50ミリF3.5~6.3、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ![]() ▲
by hinden563
| 2012-03-22 18:50
| デジタルカメラ
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