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2012年 09月 30日
ニコンがレンズマウントに関する特許を出願し、それの登録請求をして特許として認められている。特許出願の多くは登録請求をしないで、公知の技術として開示するわけだが、登録にまで至るのは、そこになんらかの特定の目的があるからだと見られる。この特許出願(特開2012-078770)はバヨネットマウント下部に円弧状の12個の電気接点を持ち、それ以外の連動部分を持たない(図)。つまり、この電気接点によって、カメラボディーとレンズの間のクロック信号のやりとりで、AFやAE、あるいはほかの機能を働かせるようになっている。同じ日(2010年12月29日)に出願された関連特許(特開2012-078771)も審査請求をして、特許として登録されている。特開2012-078770および特開2012-078771は特許4924755として認められている。これはニコン1(2011年発売)に実際に適用され、ニコン1は12個の電気接点でカメラボディーとレンズの間の通信を行っている。ニコン1に採用されたのだから、この特許の役目は終わったように見えるが、そんなことはない。この特許はマウント径やフランジバックなどを規定しているわけではなく、電子制御マウントの基本特許であるからだ。だから、マウント径やフランジバックなどはほかの大きさにもすることができる。もちろん、ニコンが新しいレンズマウントを開発中だと断定しているわけではないが、新しいマウントへの道は拓かれているということである。ニコンFマウントを将来も続けるのか、あるいは新マウントに切り替えるのかは、経営判断で決まるものであり、部外者にはうかがい知れない。憶測しかないわけだが、ニコンFマウントは一眼レフ用として将来も続き、もし新マウントを採用するなら、一眼レフではないデジタルカメラになるのではないだろうか。
現在ではレンズのAF駆動やダストリダクションにごく当たり前に使われている超音波モーターだが、この発明は1982年に遡る。新生工業株式会社が出願し、翌年特開昭58-148982として公開された、いわゆる「指田特許」である。そして、実用化されたのは1987年のキヤノンEOS650の交換レンズにUSMとして組み込まれたのが最初である。 ![]() 吉祥寺で。店のディスプレイであるが、椅子は本物。このカメラはじつに独創的で、私の好みなのだが、今後のシステム展開はどうなるのだろうか。リコーGXR、A16 15.7~55.5ミリF3.5~5.5(24~85ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ![]() ▲
by hinden563
| 2012-09-30 14:09
| デジタルカメラ
2012年 09月 29日
像面位相差AFの特許出願を調べていくと、非常に面白い。おそらく先行特許出願としてはキヤノンの特開2003-244712がもっとも古いと思われるが、ほかにも海外特許出願で、像面位相差AFに関するものがあるのかも知れない。像面位相差AFでは、キヤノン、ニコン、ソニーなどが特許出願をしているが、じつはオリンパスも以前に紹介したように関連特許出願をしている。同社は特開2012-22147として、撮像画素とは別に位相差検出画素を設置して、AF測距を行うようにしている。オリンパスはコントラストAFに特化しているように思われがちだが、じつは2010年7月にこの特許出願をしているのだ。これはキヤノンの先行特許出願である特開2009-244862に対するもので、マイクロレンズの設計により瞳分割(位相差検出)を行うものであり、コストダウンをおもな目的としている。いっぽう、同じマイクロフォーサーズ陣営でも、パナソニックは瞳分割方式によるAFに関する特許出願はまったく行っていない。特許出願をしていないから、パナソニックが位相差AFをまったく採用しないであろう、というのは間違いであって、特許出願をしていなくても、クロスライセンスなどで、実際の製品には反映してくる可能性はいくらでもある。ただ、オリンパスは2010年時点で、像面位相差AFにかなり関心を寄せていることがわかり、その後も関連特許出願をしている。だから、オリンパスが像面位相差AFを採用してくる可能性はかなり高いと見るべきだろう。像面コントラストAFは測距精度の高さでは像面位相差AFをしのぐが、動体追従能力では現状では劣っている。そこで、像面コントラストAFをなんとかして動体追従に最適化するか、あるいは像面位相差AFを採用するか、あるいは像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせるか、という選択肢になってくる。個人的には以前から主張しているように、像面位相差AFがメインストリームになると思っている(像面コントラストAFの併用はあり得るだろうが)。オリンパスが次の一手になにを持ってくるか、個人的には非常に興味を持っている。
フォトキナ2012でのおもな新製品はカバーしたと思っていたが、重要なレンズを見逃していた。ケンコー・トキナーAT-X 12~28ミリF4 Pro DXで、APS-C用だから、35ミリ判換算では約18~42ミリに相当する超広角ズームだ。従来の12~24ミリの上位機種ということだが、大きさ・重さはほぼ同じで、APS-Cフォーマットの一眼レフユーザーには興味を持たれるだろう。 ![]() 吉祥寺で。この条件だとかなりフレアが出ると思って撮影したのだが、意外とフレアは出ていない。レンズの設計、コーティングが優秀なのだろう。リコーGXR、A16 15.7~55.5ミリF3.5~5.5(24~85ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-09-29 20:48
| デジタルカメラ
2012年 09月 28日
先週はフォトキナ関係の発表が相次いだので、取り上げなかったが、ソニーが像面位相差AFに関する興味深い特許を出願している(特開2012-182332、2012年9月20日公開)。これはレンズの口径蝕(ビネッティング、周辺光量の低下のひとつ)により、位相差検出画素の感度が画面中央(軸上)と画面周辺(軸外)で異なってしまうことを解決するための発明である。これはソニーの先行特許出願(特開2009-204987)では位相差検出画素で射出瞳が遮光マスクによって、二等分されていたので、画面中央と周辺では口径蝕による感度差が出てしまい、画面周辺に位相差検出画素を配置することができなかった。それを解決するために、遮光マスクの幅を画面中央と画面周辺では変えてあり、感度を揃えるのがこの特許出願である。さらに、この発明では位相差検出画素の数を多くするために、RGBの通常画素と瞳分割(位相差検出)画素を交互の列に配置してある(図1)。そして、実施形態としては、以前のソニーの特許出願と同様に、透過ミラー(トランスルーセントミラー)の上部に瞳分割画素を配列したイメージセンサーを置き、通常の撮影には透過ミラー背後のイメージセンサーを使う(図2)。これから先は個人的な想像だが、位相差検出画素を含むイメージセンサーの通常RGB画素はどのような目的に使うのだろうか。推測としては、これをコントラスト検出に使い、この上部のイメージセンサーはAF測距専用になるのではないだろうか。いずれにしても、ソニーは特許出願から見るかぎり、透過ミラー方式をAマウントレンズ交換カメラの主軸として、一眼レフからは遠ざかるように見える。
新製品の発表などはほとんどが大安吉日に行われることが多い。ところで今日は友引であるから、重大な発表は行われないだろう。つぎの大安は10月1日である、と仏滅に結婚式をあげた私が予言するのもあまり信憑性がないのだが。 追記 オリンパスはソニーとの資本・業務提携を発表した。約500億円の第三者割り当て増資をソニーが引き受け、役員ひとりを派遣する。また、医療関係(おもに内視鏡)の合弁会社をソニーが51%、オリンパス49%の出資比率で12月をめどに設立する。さらに、デジタルカメラではオリンパスがレンズなど、ソニーがイメージセンサーなどを提供して、部品の調達で協力をする。 ![]() 井の頭公園で。いつものようにカメラまかせの撮影である。最近のAWBはほんとうに精度が良くなった。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ![]() ![]() ▲
by hinden563
| 2012-09-28 15:11
| デジタルカメラ
2012年 09月 27日
セコニックはフォトキナ2012で発表したタッチパネル搭載の単体露出計、ライトマスタープロL-478Dを9月28日より発売する。価格は48,000円。2.7型カラー液晶のタッチパネルを採用して、スマートフォンのように操作できるのが最大の特長。また、デジタルカメラ向けに、ISO感度の自由な設定に対応した「TF優先モード」を測定モードに追加した。これはシャッター速度と絞りを決めると、それに対応したISO感度が表示される。考え方としては、デジタルカメラのISOオートと同じだ。また、同梱のData Transfer SoftwareはVer.3にアップデートされ、X-Rite社のColorCheckerを使ったカメラ露出プロファイルの作成が可能になった。この露出プロファイルを作成し、露出計に転送・登録することで、ダイナミックレンジを露出計で確認することが可能。また、カメラ、レンズと露出計との間で標準露出をキャリブレートし、より正確な露出決定も可能になる。このData Transfer Softwareは同社の露出プロファイルターゲットII(測定用チャート)およびColorCheckerを撮影して、データをグラフ表示することができる。ダイナミックレンジ(撮影許容範囲)のほか、プリント許容範囲などもソフトウエアで表示が可能だ。この露出計はコンパクト設計で、大きさ・重さは57×140×26ミリ・130グラム。いよいよタッチパネルは写真機材全体のトレンドとなりそうである。
デンマークのPhase Oneはレンズシャッター内蔵のシュナイダー・クロイツナッハLS28ミリF4.5Asphericalを発表した。同社のIQ180やIQ160バックを645DFに使用すると、35ミリ判換算でほぼ17ミリ相当の画角が得られるという。レンズシャッター内蔵のため、ストロボ同調は1/1600秒まで。また、AF測距速度などを改良したPhase One 645DF+も発売される。 ![]() 深大寺門前で。ようやく秋めいてきたので、長袖の観光客が多かった。これもズーム高速連写ではなく、通常モードで撮影。ソニーα57、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF6.3、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。 ▲
by hinden563
| 2012-09-27 14:46
| 周辺機材
2012年 09月 26日
ライカMのイメージセンサーはベルギー・アントワープのCMOSISのカスタムメイドということになっているが、CMOSISはいわゆる「ファブレス」のメーカーで、実際の製造はフランスのグルノーブルにあるSTMicroelectronicsである。このCMOSイメージセンサーは36×24ミリの35ミリ判で、有効画素数は6000×4000ピクセルの2400万画素(24メガピクセル)。このため、画素ピッチは6マイクロメートルとなる。35ミリ判の有効画素数約24メガピクセルというと、くすしくもニコンD600やソニーα99とほぼ同じだが、この3機種はそれぞれレンジファインダー、一眼レフ、透過ミラーカメラと性格がちがう。また、ソニーα99は102点の像面位相差AFを持つため、ニコンD600のCMOSとも異なっている。D600やα99は詳細が発表されていて、あとは画質がどうちがうかが大きな関心の的である。いっぽう、ライカMのCMOSイメージセンサーは詳細がまだ発表されていない。CMOSISの公式サイトを読むと、このセンサーは「Leica MAX 24MP CMOS」と呼ばれ、ISO200~6400(拡張でISO100が可能)の撮像感度、最高毎秒5コマの連写、RAWは14ビット、1080pのフルHD動画が撮影可能である。とうぜんライブビューができるが、ピント合わせはフォーカスピーキングと画像拡大機能による。電子ビゾフレックスと呼ばれるEVFも装着可能。もちろん、ライカ伝統の二重像合致式レンジファインダーを使ってのピント合わせも可能だ。このCMOSセンサーの最大の特長は図のように、画素間の「クロストーク(信号の漏れによるS/N比の低下)」を最小限にするために、RGGBカラーフィルターとフォトダイオード受光部の距離を短くしている点だ。さらに、曲率の大きなマイクロレンズを使用することにより、入射角度の急峻な光線でも、フォトダイオードにきっちり入射するように配慮されている。このため、35ミリ判フルフレームの画面周辺でも、光量低下、画質低下が抑えられているという。このイメージセンサーがライカMレンズとあいまって、どのような描写をしてくれるかが楽しみである。
キヤノンがハイアマチュア向けの新しいインクジェットプリンター2機種を発表した。PIXUS P-10は9色顔料インクで想定価格は9万円前後、PIXUS P-100は8色染料インクで、6万円前後、11月上旬発売。両方とも従来より小型化されたA3ノビ対応プリンターで、有線LAN(イーサネット100BASE-TX)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)に対応する。WiFi対応のA3ノビインクジェットプリンターはキヤノンとしては初めて。P-10はPro9500 MarkIIの後継で、プリント速度は約1.5倍、P-100はPro 9000 MarkIIの後継で、約2倍速いプリント速度を持つという。また、高さを低くしたA4対応の複合プリンターも5機種発表された。 ![]() 神代植物公園で。ややしおれ気味だが、色はまだ鮮やか。いつもズーム高速連写を使っているが、この場合は通常の撮影モード。ソニーα57、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF6.3、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。 ![]() ▲
by hinden563
| 2012-09-26 19:09
| デジタル一般
2012年 09月 25日
オリンパスがE-330を開発し、その発表会があったとき、メーカーの担当者のひとりが、「これからデジタルカメラはライブビューが当たり前になるでしょう」と言い切った。そのときには「そうだろうか?」という疑問と、「そうかも知れない」という予感が脳裏をかすめたのだが、その後の使われ方を見ていると、その預言が当たりつつあるのではないか、と思う。というのは、とくに欧米人を中心に一眼レフで撮影する場合にも、背面モニタのライブビューで撮影していることが多いからだ。これでは一眼レフである必要はなく、「ミラーレス」カメラでいいのではないか、と感じる半面、やはり携帯電話のデジタルカメラの影響が少なからずあると思った。背面モニタでは日中明るいところで見えにくいし、腕を伸ばして構えるから、手ブレもしやすい。ただ、手ブレに関しては、手ブレ補正機構の効力が大きくなってきて、構えが不安定でも手ブレが目立たなくなってきた。それにしても、一眼レフファインダーの見え方とか、動体追従性、あるいは電池を消耗しない利点などよりも、背面モニタで写すほうが楽なのだろうか?一眼レフでない「ミラーレス」カメラなどでも、個人的にはEVFが欲しいと思うのはもう古いのだろうか?たしかに外付けEVFは装着したままではカメラバッグなどに入れにくいし、いちいち外すのは面倒くさい。だから、EVFを内蔵するのが「ミラーレス」カメラでも正解だと思っているのだが、せっかくEVFを内蔵しても、ユーザーが背面モニタを好むなら、もはやカメラ内蔵ファインダーはいらない。ライカMがライブビューや動画機能を搭載するためにCMOSイメージセンサーを採用する時代だから、われわれ旧人類には理解のできない方向に時代は進んでいるのかも知れない。そうだとすると、ここであえて、「カメラ内蔵ファインダーは必須だ」と言うことが旧人類の義務(笑い)ではないだろうか。
パナソニックはスマートフォンなどのデジタルカメラ部に向いた1/3.06型有効13メガピクセルのFSI(表面照射型)イメージセンサーを開発した。これは図のように、各画素ごとに光隔壁(反射面)と光導波路を持ち、深い位置にあるフォトダイオードにも効率よく光を当てる構造を持つ。また、この集光構造により入射光の角度を40度まで拡大でき、結果としてマイクロレンズとフォトダイオードの距離を短くし、一般的な裏面照射型(BSI)センサーに対してセンサーモジュールの厚さを70%に薄くすることができるという。 ![]() 井の頭公園近くで。また、赤い色に反応してしまった。クルマよりもバイクのほうが機械らしくて、写真にしやすい。ソニーα57、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。 ![]() ▲
by hinden563
| 2012-09-25 13:00
| デジタルカメラ
2012年 09月 24日
フォトキナ2012が終了したので、各メーカーの主力製品を中心に、レンズ交換式デジタルカメラの動向を分析してみたい。まず目立ったのは35ミリ判の一眼レフおよびそれに準ずるレンズ交換式カメラの「横綱相撲」だ。ニコンがD600、キヤノンがEOS6Dとボディーのみ20万円前後の35ミリ判カメラとしては低価格の一眼レフを発表した。これにすでに発売ずみのニコンD800/800E、キヤノンEOS5D MarkIII、さらにはニコンD4、キヤノンEOS-1D Xを加えると、「35ミリ一眼レフに明け暮れた年」とも言える。さらに、一眼レフではないが透過ミラー式のソニーα99、レンジファインダーのライカMおよびM-Eとレンズ交換式35ミリ判カメラが続く。さらに、ソニーではついに35ミリ判単焦点レンズ固定式のCybershot DSC-RX1まで発表した。しかし、APS-C陣営もじつは健闘していて、一眼レフではペンタックスK-5II/K-5IIs、少し前にはペンタックスK-30も発売されたし、シグマSD1も発売されている。そして、キヤノンは「真打ち」の「ミラーレス」カメラとしてキヤノンEOS Mを発売し、その少し前のEOS Kiss X6iとともにエントリーユーザーも見据えている。また、富士フイルムは昨年のX-Pro 1から光学ファインダーを省略し、EVFのみにした感じのレンズ交換式APS-CサイズのX-E1を発表した。さらに、ソニーは「ミラーレス」カメラの新型であるNEX-5R、NEX-6も発表している。レンズ固定式ではシグマDP1 Merrillがある。マイクロフォーサーズではパナソニックがフラグシップのLUMIX DMC-GH3を発表し、オリンパスはより完成度を高めたPEN E-PL5とPEN E-M3を発表した。また、ニコンはニコン1J2、ペンタックスはペンタックスQ10とやはりバージョンアップをした。こうしてみると、35ミリ判だけでなく、ほかのフォーマットもそれぞれ進化を遂げていて、「35ミリ判にあらざればカメラにあらず」というわけではない。技術的な傾向と言えば、言うまでもなく「像面位相差AF」を各社が採用し始めたことだろう。昨年まではニコン1だけだったのが、今年はキヤノンEOS Kiss X6i、同EOS M、ソニーα99(通常位相差AFと像面位相差AFのデュアル)、同NEX-5R、NEX-6と一気に花開いた感じだ。個人的にはまだほかのメーカーで像面位相差AFに取り組んでいるところがあるのを知っているので、来年春はさらに像面位相差AFが増えるだろう。
Lexar Mediaはなんと256GBのSDXCカード(UHS-I対応)を開発したという。噂のサイトではなくアメリカのYahoo! Newsが報じたものだが、それによると約900ドルで10月発売という。転送速度は400X(60MB/秒)だが、理論的には2TBまで可能なSDXC規格とはいえ、SDカードとしては驚くべき大容量だ。レキサーの公式ウェブサイト(ここ)にも掲載されている。 ![]() 神代植物公園で。ようやく秋の日差しになってきた。気温はまだ高いが、確実に秋が訪れようとしている。カメラまかせなのだが、なかなかいい感じの露出になった。ソニーα57、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。 ▲
by hinden563
| 2012-09-24 17:16
| デジタルカメラ
2012年 09月 23日
ニコンが像面位相差AFの測距および撮像素子に関する新しい特許出願をしている(特開2012-182824、2012年9月20日公開)。この発明は各画素に受光部を偏らせて(オフセンターとして)配置し、たとえばベイヤ配列に於いて、同色の撮像画素のペアにより瞳分割方式(位相差検出方式)のAFを実現するものである(図)。これまで、像面位相差AFは位相差検出用の画素は精度を高めるためにモノクロになっていて、このために「欠損画素」と同じような扱いになっていた。このために、効率よく補間処理を行うのがむずかしかった。たとえば、像面位相差AFの先行的な技術としては、キヤノンの特開2003-244712があるが、この後も位相差測距画素はモノクロとして、画像生成用の画素とは別のものとして配置されてきた。しかし、このニコンの特許出願はRGGBのカラーフィルターを装着した通常の画像生成画素で、同時に位相差測距も行おうとするものである。たとえば、図のグリーン(Gr)の画素の受光部は隣のレッド(R)画素のさらに隣にある別のGr画素とペアになって、位相差測距を行う。同様に、Gr画素はその下にあるブルー(B)画素の下にあるGr画素とペアになって位相差測距を行うわけである。これでクロス測距も可能になるわけだ。この方式はRGGB4画素がひとつの単位となっているベイヤ配列を基本としていているが、ほかの配列でも工夫をすれば、同様に画像生成と位相差測距を同時に行うことができると思われる。いずれにしても、いま各メーカーは像面位相差AFに関してさまざまな研究をしていて、先日紹介したオリンパスの特許出願もそのひとつだ。像面位相差AFの長所は「ミラーレス」カメラに最適であると同時に、通常の測距光学系を使う位相差AFセンサーでは測距点が画面中央に集まりがちなのを、画面全体に散りばめることができることだ。そして、ソニーα99のように、通常の位相差AF光学系と像面位相差AFを組み合わせて、両方の長所を利用する、というような使い方も可能だろう。今後、ますます像面位相差AFは改良されて、最終的には像面コントラストAFと組み合わされ、AF方式の主流になるかも知れない。
ハッセルブラッドはプロ用中判デジタルカメラであるHシリーズの最新型H5Dも発表した。RAW+JPEG同時記録ができるようになったほか、トゥルーフォーカスIIによりさらに正確なピント合わせが可能になった。また、HCD24ミリF4.8レンズ(H5Dで、35ミリ判換算17ミリの超広角レンズ)も同時に発表された。 ![]() 御茶ノ水で。展示物に映り込んだデフォルメされた情景が面白かったので、シャッターを切った。自分をなるべく目立たないように写すか、あるいは自分を全面的に出すか、両方のやりかたがある。オリンパスPEN E-P3、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ![]() ▲
by hinden563
| 2012-09-23 13:39
| デジタル一般
2012年 09月 22日
ニコン1のCMOSイメージセンサーを製造したAptina Imagingが1インチ型のCMOSイメージセンサーを外販すると発表した(ここ)。AR1011HSと呼ばれるこのセンサーは「ブリッジカメラおよびミラーレスカメラ用」と述べられている。「ブリッジカメラ」というのはフィルムカメラで一眼レフとコンパクトカメラをつなぐ中間的存在のカメラのことだったが、デジタルカメラでは高倍率ズームレンズ一体型のカメラのことを指す。細かいスペックはわからないが、有効画素数は約10メガピクセルで、画素ピッチは約3.4マイクロメートルということだ。1080/30fpsのフルHD動画も撮影可能。これだけ見ると、ニコン1に使われているイメージセンサーと同じようだが(ニコン1は有効10.1メガピクセル)、肝心の像面位相差AFについてはまったく触れていない。キーポイントとなる特長なので、これについて説明していないということは像面位相差AFではなく、ニコン1のイメージセンサーとは大きさや有効画素数などは似ていても、別物ではないかと想像される。ただ、1型のセンサーがカメラメーカーに販売されるということで、もしどこかのメーカーが採用することになれば面白いと思う。いま1型のイメージセンサーはニコン1のほか、ソニーCybershot DSC-RX100がある。ソニーのDSC-RX1が35ミリ判イメージセンサー搭載なので、RX100は影が薄くなってしまったが、大きさとか価格のバランスが良く、いまでもじゅうぶんに魅力的なコンパクトカメラである。レンズ交換式となるとニコン1があるだけにほかのメーカーの参入の余地は少ないかも知れないが、レンズ一体型ならまだまだ参入のチャンスがあるのではないだろうか。時代はなんでも35ミリ判、という感じだが、いつも言っているように、イメージセンサーの大きさが豊富なのがデジタルカメラの魅力である。個人的には、このAptinaセンサーを使ったコンパクトデジタルカメラが登場することを期待している。
富士フイルムはX-Pro 1、X-E1用の交換レンズとして、27ミリF2.8パンケーキレンズ(41ミリ相当)、23ミリF1.4大口径レンズ(35ミリ相当)、56ミリF1.4大口径レンズ(85ミリ相当)、10~24ミリF4 OIS(15~36ミリ相当)、55~200ミリF3.5~4R LM OIS(83~300ミリ相当)の5本を開発発表した。2013年発売予定だが、詳しいことは未定。 ![]() 吉祥寺駅周辺で。工事中なのだが、なんとなく不気味な感じがしたので、それを強調するためにドラマチックトーンを使用。オリンパスOM-D、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-09-22 16:55
| デジタル一般
2012年 09月 21日
SanDiskはCFA(コンパクトフラッシュ・アソシエーション)が18日に発表した、CFカードの新しい高速規格「CFast 2.0」に対応するカードを開発中と発表した。CFast Ver.2はSATA-3インターフェースを採用し、最高約600MB/秒の転送速度が得られる。これは現在でいちばん早いCFカード規格であるCF6.0(UDMA7)の167MB/秒の4倍近くになり、将来の動画カメラや静止画カメラの性能をフルに発揮できると見込まれている。現時点で主流なのはCF4.0(UDMA6)であり、最高転送速度は133MB/秒だから、CFast 2.0は4倍以上のスピードとなる。これまではCFast 1.0が策定されていて、最高転送速度は300MB/秒だった。ただし、CFast 1.0を採用した記録メディア、対応カメラなどはなく、一気にCFast 2.0へと進化する可能性が高くなってきた。いっぽう、価格の安さと小型な点でCFカードよりも人気があり、いまではデジタル一眼レフも採用しているSDカードは現時点でSD Ver.3(UHS-I)に対応している記録メディアやカメラが多い。最大転送速度は104MB/秒であり、現在でもCFカードのUDMA6よりもやや遅い。しかし、規格としてはSD Ver.4(UHS-II)がすでに策定されていて、最大転送速度は312MB/秒と発表されている。ただ、ハードウエアが変わるために、現在UHS-IIを採用しているカメラなどはなく、記録メディア自体も作られていない。第3の勢力として、ニコンD4が採用している(CFとのダブルスロット)XQDがあり、これもCFAによって認められている。現時点では168MB/秒の転送速度が最速であるが、将来625MB/秒になるというタイムテーブルが発表されている。ただ、現時点ではカメラはニコンD4のみ、記録メディアはソニーのみであり、ほかのメーカーがXQDを採用する、という発表はない。CFAがCFast 2.0を策定し、記録メディアの有力なメーカーであるSanDiskがCFast 2.0のカードを製造するということは、将来どうなるのかが不透明になってきた。CFastとXQDが併存していくのか、それともどちらかに一本化されるのだろうか。
カシオはコンパクトデジタルカメラの最上位機種としてEXILIM EX-ZR1000を発表した。国内の発売は未定。イメージセンサーは1/2.3型CMOS(有効16.1メガピクセル)で、レンズは35ミリ判換算で24~300ミリ相当。「パンフォーカススナップモード」を搭載し、瞬間的な撮影に対応できるようになった。アートフィルターの効果をライブビューで確認でき、また動画にも使える。カシオはコンパクトデジタルカメラに特化し、レンズ交換式への進出の気配はない。 追記 カール・ツアイスは「ミラーレス」カメラ用交換レンズの開発発表をした。対応マウントは未定だが、ソニーEマウント用とフジXFマウント用は確実のようだ。また、シュナイダー・クロイツナッハはマイクロフォーサーズ用交換レンズの開発を進めている。 ![]() 吉祥寺で。ショーウインドーの中を部分的に切り取ったもの。モノクロのほうがよかったかも知れないが、色あせた本の表紙などを見せたかったので、カラーで撮影。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。 ▲
by hinden563
| 2012-09-21 06:32
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